某銀行「45年ローン」の影響2022.08.23 | CASE
不動産投資ローンで、
借入期間「45年ローン」という商品がありました。
一般的な借入期間35年ローンでも長いのに、
10年も延ばしたらどうなるでしょうか?
例)借入2,000万円/金利1.8%/頭金0円で購入
期間35年/毎月の返済額=約 64,200円
総支払い利息=約 6,970,000円
期間45年/毎月の返済額=約 54,000円
総支払い利息=約 9,190,000円
・総支払い利息額が増える
・ほとんど元金は減らない
・毎月の返済額を少なく見せたい
返済額は約1万円ほど少なくなりますが、
元金は減るのが遅く、利息は220万円も増えます。
ローン完済したときの年齢は?
(完済年齢は80歳未満)
・30歳で購入 ⇒ 75歳(45年ローン)
・35歳で購入 ⇒ 79歳(44年ローン)
・40歳で購入 ⇒ 79歳(39年ローン)
定年後も返済が続くと、
老後の年金代わりになるのかどうか疑問です。
この45年ローンという商品では、申込者の年齢・属性・融資条件が甘くなったと考えられます。
買ってはいけない人が増え、ローンを滞納する人も増えたそうです。
借入期間を10年延ばすことで、
返済額が抑えられるのはメリットかもしれませんが、おすすめできません。
それでも「45年ローン」を組んでいる場合は、
繰上げ返済をして元金を減らしていってください。
そのまま放置しておくと、売却するときに、
多額の自己資金が必要になるのは間違いないです。