業界内の転職2023.05.30 | BLOG
居住用不動産の販売会社に勤める
社員さんから転職についてご相談です。
転職理由は、
「仲介は歩合も賞与も少なくて…
投資でしたら歩合が高いと聞きますし、
売れば売るほど実入りが良いですよね?」
とおっしゃっていました。
業界内の転職は好きにしたらいいですが、
私利私欲が目的なら正直やめてほしいです。
業界では昔からこのように例えられます。
居住用不動産の販売は「待ちの営業」
投資用不動産の販売は「攻めの営業」
長い間、不動産に従事してきても、
「待ち」から「攻め」と職種が変われば、
自分の非常識が常識になることもあります。
このような場合、社員さんならどうしますか?
例)借入可能額5,000万円のお客様
・ローン可能枠を数千万円は残しておく
・ローン可能額の上限まで借入をさせる
当時、攻めの営業とは、
可能額5,000万円+αで借入させることです。
東京も大阪もほとんどの販売会社が、
「可能額の上限までいってしまえ」でした。
わたしは両方の営業を経験しております。
投資では攻めの販売会社に属していましたが、
物件を提案するかどうかは、かなり慎重でした。
ときには、
「こちらの顧客は住宅の購入を検討中です。
これ以上の買増しは、
住宅ローンに影響するため控えたいと思います」
と誤魔化したりしました。
すると上司から、
「それなら担当者を変更して、
別の営業マンに可能額の上限までいかせる」
と言われたりすることもありました。
仲介会社や販売会社、担当者を間違えれば、
お客様の限度額を考えず売りに徹するのです。
私利私欲に依存すると、お金の亡者となり自分自身も潰してしまいます。
結局は業界内の転職であっても、
やはりお客様のことを考えられるか?
というところが大切ではないか思います。
転職する前に、よーく考えてみてはいかがですか?