中古1Rは、売れ残っていくよ2022.08.18 | CASE
今後、中古1Rは売れ残っていくでしょう。
売却の打ち合わせでいつも感じます。
お客様が希望されるのは、大まかに下記2点。
1.損はしたくない
2.ローン残債以上で売りたい
残債以上で売り出すのは簡単ですが、相場とかけ離れていると、いつまでも売却はできません。
自己資金0円で新築1Rを購入した場合、
元金が減っていないので、売却するときに持ち出し金額が必要になるのです。
例)借入2,000万円/金利1.8%/期間35年
毎月のローン返済額 64,200円
内訳/元金は 34,200円
利息は 30,000円
毎月元金は34,200円しか減らない
・元金34,200円×60回(5年)
=返済205.2万円
・借入2,000万円-返済205.2万円
=残債1794.8万円
5年経過しても、約1,800万円のローンが残ります。
売却するときに残債を「一括返済」しなければいけないので、ローン残債以上で売りたくなるのです。
一方で買取業者からのお問い合わせで多いのが、
「300万円ほど値下がりませんか?」
という値引き相談です。
買取業者は安く仕入れて高く売るので、高値では買いません。
中古1R市場に在庫物件が多くなるのは、売る側と買う側に事情があって取引されないからです。
価格調整したいですが、現実は非常に難しいです。
この先も新築1Rは所狭しと建っていくでしょう。
そしてまた、売れない中古1Rが市場に追加されていくのです。